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育休最後の日

とうとう、今日で、私の6年間の育休が終わります。

昨夜は、7時から子どもを寝かしつけたせいかもしれないけど、
夜中に目が覚めてしまって、「これからあれをこうしてああして・・・」と考えていたら、
眠れなくなってしまいました。

・・・息子の保育園入園式の、自分の服は用意してあるけど、息子のかしこまった服がない!!
で、買いに行くヒマもない!!とか、
明日から仕事なのに、そういえば、息子の入園グッズを作っただけで安心していて、荷物の準備をしていない!!とか、
4月1日の朝、ジジに来てもらう時間を打ち合わせてない!!とか、
先生方との新任のあいさつは何を話そうか(話したいことがいっぱいありすぎて)?とか、
結局初日に着ていく服が決まっていない!!実はジャージも足りない!!とか、いろいろ。

仕方が無いので、実は、今朝は2時から起きています。

そして、たまった家計簿をつけたり、読んでなかったメールを読んだり、
ブログに、あと何を書こうかって考えてました。

ブログには書きたかったことが、まだたくさんあったのですが、
結局、計画的にも進められず(泣)、
とくに、
私が育休中に力を入れていたライフワーク、結婚のススメ・出会いの(余計な?)お世話について、
ある程度まとめというか、結論が出ていたにも関わらず、
全く触れられなかったのがすごく残念です。

でも、心残りはあるけれど、これはこれで、今の私の精一杯だったってことで、
ブログは今日で終わりにしたいと思います。

ブログを書く作業は、時間を作ってやりたくなる、
自分にとってとても楽しい時間だったから、
本当は、仕事を始めても、これからも続けたい。

けれども、限られた時間の中には、優先順位があり、
今後のブログ作業は、ちょっと難しいかな・・・と思いました。

その時間を、子どもたちと触れ合う時間に使いたいです。
まずは、自分の子ども(そうです!)、それから、担任する子どもとの時間に。

もしもまた、出来る機会があったら、またその日まで!


さて、今日は、子どもたちとお友達と動物園に行って、
歯医者に行って、足りない買い物をして、明日のご飯の下ごしらえをして、
息子の保育園の初登園の準備と、自分の初出勤の支度をして、早く寝る、
という予定なんだけど・・・なんか、無理?

いえいえ、「無理」って、自分で言わないこと。
自分で否定しないで「できるかも」って思っているだけで、
可能性は保持されて、思い続けていると、できたりするもの。
難しいチャレンジに対して「無理」とやめてしまったらそこで終わりだけど、
「無理かもしれない、けど、では、どうやったらできるのか」ということを工夫すればいいわけです。
それは、心の「かまえ」次第です。
「願えば叶う」ってそういうことです。
・・・このことも、書きたかった!書けて良かった!
# by natsuquita | 2009-03-31 06:43 | 自分自身のこと

私の三大カリスマ教育者-佐々木正美先生

もうすぐ仕事を再開します。
今日を含めて、あと、2日になりました。

今日は、私の育休、子育てを支えてくれた、一番大事な本、
『子どもへのまなざし』(佐々木正美)について、書こうと思います。

この本との出会いはたしか、上の子がまだ、0歳児だったころだと思います。
(細かくは、忘れてしまいましたが・・・)
そのまさに子ども中心の子どもの見方、とらえかたに、目からウロコ!!でした。

この本のキモは、「ありのままの子どもを認める」ということに尽きると思います。

子どものしたいようにさせてあげる、
そのことが子どもの自尊感情を育てる、
そうやって育った子どもは「自己肯定感」を持てる、
「自己肯定感」が、人間の基礎になる。

ブログにも書いたことがありますが、「子どもはぜんぜん悪くない」のです。
私はそのことを、頭でしかわかってなかった。

学校でも、たくさんの子どもに関わってきましたが、
それまでの「子ども観」が100パーセントひっくり返り、
とにかく、「まいりました」という感じで納得しました。


それからずっと、ずっと、そういう「ありのままの子どもを認める」目線で、我が子を育ててきたつもりです。

自分で言うのもなんですが、そうすると、子どもが、「うまく」育つのです。
「うまく」というのは変な言い方ですね、子どもが「心から好きになれるような子に」育つのです。
そうすると、子育てが、ますます「楽に」「楽しく」なるという好循環が生まれます。


それでも、わかっていても、イライラしたりして子どもを傷つけてしまうことが、たくさん!ありました。

人は、うまくいかないことを、他人のせいにする、
「自分のせい」なことを、「子どものせい」にするのです。
それによって傷つく、無垢な子どもの傷の深さは、計り知れないし、取り返しがつかない。

だから、そういうときは、そういう自分になってしまったのはなぜか考え、
ゴキゲンの自分でいられる方法を、いつも模索してきました。

「起きていることの原因が、自分の中にあるんじゃないか?」と考えられるようになったことは、
子育てのみならず、私の人生に大きな影響を与えていると思います。


『子どもへのまなざし』恐るべき本です。
そういうわけで、著者の佐々木正美先生は、私のカリスマ教育者の一人です。
追っかけのように、講演会にも2度ほど行きました。
会ってみると、あまりカリスマのない普通の方です(?!)。


さて、この「育休のまとめ」のなかで、必ず「まとめ」ておきたいと思っていたこの本なのに、
こんなにギリギリになってしまいました。
今日、久しぶりにブログに書くために開いたら、こんな一節が目に飛び込んできました。

「現代の若い両親は、子どもに目を向けてあげることが、できなくなりつつあります。それは、なぜかといいますと、今日の日本の風潮のなかで、ずっと若いときから、親自身が自分の楽しみを生活の中心にするという習慣が身についているからです。(中略)けれども、人間というのは、自分の楽しみばかり求めても、本当の幸福は得られないのです。周囲の人の幸せのために自分が生かされていることに、喜びを感じることができるのが、人間としての幸福ですよね。」

これからも、何度も読み返さないと、と思います。
# by natsuquita | 2009-03-30 06:57 | 教育観・子ども観

考えさせられてしまった2冊の本

最近読んだ2冊の本で、
「子どもたちの個性化」という共通のキーワードに引っかかって、
衝撃を受けてしまいました。

一冊は、『街場の教育論』(内田樹)、
もう一冊は、『本当の日本語力もってますか」(宮川俊彦)という本です。

それぞれの本の内容について、わかりやすく説明したかったのですが・・・
隣でお絵かき・工作をしながら、
1分おきくらいに「ねえ、これはどうやってやるの?」「ねえ、見て!」と話しかけてくる娘の相手をしながら文章を構成するには、
本の内容が私にとって高度すぎて、わかりにくいかもしれないんですけど、ごめんなさい。


つまり、
いまの教育には、いろいろな人がいるという原点(個性)を確認したきりで、そこからの教育がない。
(それは私もわかってる)
その「人それぞれでいい」「自分らしく生きればいい」というのは、文部科学省や、国家のキャンペーンである。

なぜなら、「自分らしく生きる」というのは、核家族化、消費の個別化に結びつくグローバル資本主義的行動で、消費拡大のために必要なキャンペーンだから。

外部と隔絶されているべき学校が今、外部との温度差をなくし、あますところなく「市場」に埋め尽くされ、
「集団を作るな。他人にうかつに共感するな。個別化せよ。自分のタグをつけろ。自分の取るべき報酬を他人と分かち合うな。」という人事ルールが、幼い子にまで浴びせかけられている。

というのです。(伝わったかな?)

そういった、人と共同しない、集団化しない子どもの「モジュール化(砂粒化)」が、「個性化」と言われていることの危険性を、これら2冊の本から感じました。


のみならず、私自身も、この「グローバル資本主義」にからめ取られ、
モジュール化しているんじゃないか?って思ったこと、
それがもっと衝撃でした。

夫・自分の両親と同居せず、独立を好み、
自分の行動(消費行動も含む)にケチをつけられない生き方がしたいって思ってしまう私。

また、今の若い人たちが、会社を簡単に辞める理由として、
「もっとやりがいのある仕事をしたい」と言うときの「やりがい」の中身をよく聞いてみるとそれは、
「自分が一人の力で成し遂げた仕事に対しては、自分だけがその報酬を占有できるような仕事(例えば、歩合制の営業マン、クリエーター、ミュージシャン、作家など)がしたい」つまり、「モジュール化」した仕事がしたいってことなのだそう。
ビジネスの99%は集団作業なのに。

中学でバスケット部だった私が、高校に入ったとき、
集団競技じゃなくって、個人競技がいいって思ってテニス部に入ったのも、
そういう理由だったかもってことを思い出しました。


だから、偶然最近読んだこの2冊の本から放たれる、
「他者とコラボレートする能力の涵養」という共通メッセージは、
私にとってとてもショッキングで、考えさせられてしまいました。


興味のある人は読んでみて下さいね。
# by natsuquita | 2009-03-28 07:42 | 教育観・子ども観

子どもが・家族が支えてくれる

夜、娘が、「ママのお手伝いするよ!」と言って、
洗濯物をたたむのを手伝ってくれました。

そのとき、しっかり言ってなかったなと思って、
「今度から、ママは毎日学校の先生になって、お仕事に行くから、もっともっと忙しくなるんだよ。
だから、これからもこうやって、ママを助けてくれると嬉しいよ。」
と言ったら、
「わかった!!」
と言って、娘はますますお手伝いを張り切ってくれました。

いつからこんな丁寧にたためるようになったのかな・・・
そして、しまう場所までちゃんとわかってる。

子どもって、なんて素晴らしいんだろ。
すごく、嬉しく、頼もしく、あたたかい気持ちになりました。

ちょっと、いやなことがあった、なんてブログに書いていた私ですが、
これからいろいろ大変なとき、こうやって、
娘が救いになってくれるのかもしれないって思いました。

ついでに、
「今度、幼稚園で動物園に親子遠足があるんだけど、
たぶんママは一緒に行けないと思うんだけど、ジジかババでもいい?」
って聞いたら、
「いいよ!ジジは動物園に行きたいかもしれないしね!」
って、明るく答えてくれました。
だいたいいつも、子どもって前向きなものなんですけどね、
ほんと、ホッとします。
# by natsuquita | 2009-03-26 06:48 | 家族・家庭のこと

プロの画家に絵画指導を受ける

ブログに「絵画指導がわからない」ことを書いたことがきっかけで、
友達のお母さんで、プロの画家をしている方に、
絵画指導の仕方について、お話を伺うことができました。

私が、引っかかっていたことは、
子どもに「さあ自由に描いてごらん」と言って、描かせっぱなしでは「よい絵」はできないと思うけど、
「子どもが描いた絵なら何でもよい絵」みたいな風潮もあるでしょう?
だから、何をどう指導したらいいのか、よくわからなかったのです。
ましてや私は芸術家でもなんでもなく、どんな絵がいい絵なのかもよくわからない。
いったい、どんな絵を目指したらいいのか、具体的に聞きたかったのです。

それに対する先生(友達のお母さん)の答えは、
やっぱり、「描かせっぱなしじゃいけない」し、
描くからには、「見栄えのよい絵」を目指すことも大事だ、ということでした。

そのためのポイントも教えてくれました。
①はじめの「何を描くか」という指示は、具体的に、はっきりと伝えること。
②指示を聞いて、最初に子どもの中に浮かんだイメージを壊さないこと。
③大きく描かせる。大きい絵はやはり迫力がある。
④顔・目力を強調させる。
⑤補色関係(これも教えてもらいました)にある色は大事。

そして、例えば魚の絵を描くってことになったら、
イメージだけで、何も見ないで描くのではなくて、
図鑑などの素材を見て描いてもいいこと。
・・・こんなこと、当たり前でしょうか?なんか、見て描いちゃいけないような気がしていました、自分だって何か見ないと描けないくせに・・・

ただ、図鑑そのものを写すだけでは、面白くもなんともないので、
いったん自分で図書館の本などから絵を写してきて、それを見て、本番でもう一度描くのだそうです。
そうすると、それがその子独特の絵になってくる。
これは、具体的で役に立つ技術だなあと思いました。


あと、先生は、水彩の下絵を2枚も用意してくれていて、
一枚は自分用、一枚はわたし用で、
はじめの絵から、どうやって絵の具を乗せていったら、絵がイキイキしてくるのか、
実技指導もしてくれました。
その準備してくれていることも、さすがプロ!と思いました。

「だから、子どもが死んだような目の魚の絵を描いてもいいの。
そこからできることがたくさんあるし、そこからが勝負なのよ。」

そうかあ・・・
実は、今まで怖くて誰にも(とくに同僚の先生には)聞けなかった、大きな疑問がいくつも解決した2時間半でした。
ご指導、ありがとうございました。
何か困ったことがあったら、また聞きに行けるのも幸せなことです。
# by natsuquita | 2009-03-26 06:27 | 教育観・子ども観